メイクせずに、すっぴんにマスクをした方が肌には良い、という情報をネットでよく見かけますが信じてはいけません。
本記事ではその理由について分かりやすくまとめてあります。マスクによる肌荒れを防ぎたいと思っている人は読んでいってくださいね!
「すっぴんにマスクは肌がいい」は嘘!
ネット上ではすっぴんにマスクをした方が肌に良いという情報が明確な理由もなしに広まっています。
たしかにメイクしない方が楽ですし、何もつけない方が肌にとっては良さそう、って思う気持ちも分かります。
でもそれは誤りなんです。マスクってけっこう肌を傷つけているんですよ。その根拠は去年(2020年)の10月に資生堂が発表したプレスリリース「マスク内は常に季節の変わり目状態であることを発見」です。
資生堂のプレスリリースの内容に沿って、すっぴんにマスクをつけるの避けた方が良い理由を説明していきますね。
マスクと肌の擦れは思ったより肌を傷める可能性がある
資生堂が行った実験によると、マスクは思っている以上に肌を擦っていることが分かったんです。下の図を見てください(タップ、またはクリックすると拡大します)。
左側は「化粧水と乳液」にマスク、右側は「化粧水と乳液とフェイスパウダー」にマスクをした場合の、着用直後、4時間後、8時間後の肌の状態を示したものです。
色が黒が濃い方が塗布したものがよく残っていることを表します。塗布直後では左も右も真っ黒ですね。
4時間後、さらに8時間後になると黒い部分が薄れてきているのが分かると思います。白っぽくなっている部分は、マスクとの摩擦で塗布したものが取れてしまったんです。
食事をとったり飲み物をのんだりするときのマスク付け外し、あるいは会話しているときのマスクのズレや、そのズレを直す動作。どれもみんな肌の摩擦を引き起こしているんです。
とくに白さが目立つ鼻の頭、小鼻、頬はより強く擦られているということ。
マスクを着用すると、ベースメイクあるいはスキンケアが落ちてしまうほど肌が擦られているのに、すっぴんだったらどうなるか想像できますか? これを知ってしまったら「すっぴんにマスクは肌にいい」なんて言えないですよね。
スキンケアは必須、できればベースメイクまでしましょう
マスクによる摩擦から肌を守るのに、スキンケアは必要だということが分かっていただけたと思います。
より摩擦の少ない素材でできたマスクを使用するのもひとつ方法ですが、摩擦がなくなるわけではありません。
基本はスキンケア、できればベースメイクまで行う方が望ましいことを、もう少し詳しく説明しますね。
肌のバリア機能を整える
マスク着用による摩擦から肌を守るために行うスキンケアで、意識してほしいのは肌の「バリア機能」を整えること。
バリア機能を整えることは、マスクによる肌荒れを防ぐだけでなく、美しい肌を作ることにもつながります。
肌にうるおいを与えバリア機能を整える効果のある化粧水や乳液を使用するにしましょう。
もうひとつ留意してほしいのが保湿です。次の記事内でも触れていますが、マスクのつけ外しによって、肌は意外に乾燥するんですね。
マスクによる肌荒れにベビーパウダーは注意!ネット情報の鵜呑みはダメ!とくに秋から冬にかけては湿度が低下し、より肌が乾燥しやすくなっていますので保湿にも留意しましょう。
スキンケアの効果を維持するにはベースメイクも
上はすでにご紹介した資生堂のプレスリリース内の画像の一部を拡大したものですが、マスク着用後8時間経ったときの画像です。
左側が「化粧水と乳液」、右側が「化粧水と乳液とフェイスパウダー」をつけた場合です。点線の赤い丸と青い丸の部分を見ると、右側のほうが黒さが濃いのが分かりますでしょうか。
黒さが濃いということは、スキンケアがより多く肌の上に残っていることを表します。
つまりベースメイクまで行った方が、スキンケアの効果をより長く維持できるということです。
マスクで隠れてしまうのでメイクは要らないと思いがちですが、マスクを着用するからこそベースメイクをしてほしいんです。
メイクがマスクに付くのが気になるようでしたらノーカラーのフェイスパウダー、肌荒れしているのであれば低刺激・薬用タイプのベースメイクを行うことをおすすめします。
まとめ
本記事では、ネット上の「すっぴんにマスクは肌にいい」という情報が誤りであることを、資生堂のプレスリリース「マスク内は常に季節の変わり目状態であることを発見」の内容に沿ってご紹介しました。
かんたんにまとめると、
- すっぴんにマスクをすることは肌荒れの原因となる
- マスクの擦れから肌を守るにはスキンケアとベースメイクをした方が良い
ということです。
マスクによる摩擦程度では肌荒れを起こすことがない強靭な肌をお持ちの方は、マスクの着用時のスキンケアは必要ないかもしれません。
しかし、マスクによる擦れや乾燥が原因の肌荒れが気になる方、マスクをしていても美肌のために最低限のケアはしたいと考えている方は、スキンケア、できればベースメイクまでを行うようにしてみてくださいね。