肌が生まれ変わる周期である「ターンオーバー周期」を計算する式が、ネット上ではよく紹介されていますが、実はあの計算式はあまり当てになりません。
本記事では、ターンオーバー周期の計算式が当てにならない理由と、より実用的な年齢別のターンオーバー周期を紹介していますので、ターンオーバー周期についてもう少し正確に知りたい方は参考にしてくださいね。
ターンオーバー周期の計算はあてにならない
次のような計算式でターンオーバー周期が求められるとしているサイトがよくありますよね。でも、実際の日数とかけ離れた結果が出ることもあり、あまり当てになりません。
自分の年齢 ✕ 1.5(または2)
肌の状態は人それぞれ。実際のターンオーバー周期は、同じ年齢であっても、人によって大きな違いがあることも珍しくありません。
この計算式はあくまでも目安。しかも計算結果はわりと多めの日数がでる感じです。
たとえば、30歳では45〜60日となり、美容系サイトでの約28日よりもかなり多めの日数となります。
目安としてはかなりゆるめと言えるでしょう。私個人としては、この計算式はあまり意味がないかな、と思っています。
ターンオーバー周期と年齢
もう少し実際的なターンオーバー周期の日数を、年齢別(年代別)に表にしてみました。日数についてはmedifileなどを参考にしています。
年齢 | ターンオーバー周期 |
---|---|
10代 | 10〜21日 |
20代 | 14〜28日 |
30代 | 28〜45日 |
40代 | 45〜60日 |
50代〜 | 60〜90日 |
化粧品メーカーを中心とした美容関係のサイトの多くが、ターンオーバー周期として約28日という値をあげています。
これに対して、皮膚を専門とする医療関係のサイトでは、約5〜6週間(約35〜42日)という日数を上げているサイトが多いようです。
この違いはどこからくるのか?ですが、対象としている年齢が、美容系サイトでは20〜30代、医療関係のサイトでは全年齢ということが関係しているものと私は思っています。
40代以上の方を対象とした化粧品のサイトでターンオーバー周期が28日などと書いてあったら、私ならその化粧品を信用しません。
いずれにしても、表に掲げたターンオーバー周期は絶対的なものではなく、あくまで目安と思ってください。
この年齢だとこのくらいの日数である人が多い、というようにとらえてもらうと良いと思います。
自分の正確なターンオーバー周期を知ることができる?
肌のターンオーバー周期を正確に求めることは、研究所のような専用機器のあるところなら可能と思いますが、個人を相手にそのようなサービスを行っているところを、私は知りません。
デパートの化粧品売り場などで行ってもらえる肌診断ってありますよね。あれは肌が今どんな状況かが分かるもので、ターンオーバーが正常かどうかくらいまではわかります。でも、残念ながらターンオーバー周期までは分かりません。
新しい化粧品などの効果は、少なくともターンオーバーの日数を使い続けてみないと判断できません。
でも、化粧品の効果が数日の違いでハッキリ分かるほど変わることはないので、先に一覧表に上げた日数を目安にするので十分なんです。
つまり、自分の正確なターンオーバー周期は知る必要がない、ということです。
まとめ
本記事では、ネット上で見つかるターンオーバー周期の計算式があまり当てにならないことを説明し、より実際的な日数を年齢別に表にしたものをご紹介しました。また、ターンオーバー周期にまつわる誤解について解説しました。
肌のターンオーバー周期は、たとえ同じ年齢ではっても個々人によって違うものです。
正しいスキンケアを心がけていれば正常なターンオーバーとなりますので、ターンオーバー周期という数字そのものにとらわれすぎないことをおすすめします。
なお、記事内で掲げた表の元ネタは英国の医療系サイトものをベースにしていますが、人種によって大きく異ることがないという前提で引用しています。