冬に日焼け止めは必要ないと思っている人もいらっしゃるようですが、冬の紫外線でお肌が受けるダメージは意外に大きいもの。日焼け止めは、冬でも毎日使っていただきたいアイテムです。
冬は湿度が低くく、乾燥によるの肌荒れも起きやすいので、おすすめは肌に優しい日焼け止め。
本記事では、冬にも使える肌に優しい日焼け止めを紹介してみました。また、選ぶときの注意点なども解説していますので、参考にしてくださいね。
肌に優しい冬の日焼け止めはこれがおすすめ
「冬用」として売られている日焼け止めは(現在のところ)ありません。いま、販売されているものの中から、肌に優しく、使い勝手も良い日焼け止めを3つ選んでみました。
選択は次の条件を満たすものを選びました。
- UVケアがしっかりしている(これはいちばん大事!)
- 保湿機能がある、敏感肌にも配慮がある
- かんたんに洗い流せる
- 口コミで良い評価を得ている
ソフィーナiP UVレジスト
年間約4,000時間にものぼる日中をスキンケアタイムに変えるとして、今年(2020年)の2月に発売された花王のUV美容液「ソフィーナiP UVレジスト」です。
ソフィーナ史上最高クラスの紫外線カット効果に加え、独自のデイクリアランス成分(保湿成分)により乾燥対策もバッチリ。
「感触コントロール技術」を採用し、肌に負担のないつけ心地を実現しているので、日焼け止め独特の感触が苦手な方にもおすすめできます。
仕上がりが、つるっとなめからな「リッチクリーム」とさらっとすべすべな「スムースミルク」の2タイプから選ぶことができます。
SPF値/PA表示 | SPA50+、PA++++ |
洗い流し | せっけん、またはボディソープ |
価格 | 3,300円(30g、税込み) |
@コスメでの評価 | ★ 5.6 |
&be UVミルク
紫外線吸収剤を使用していないノンケミカル処方だから、肌にも環境にも優しい日焼け止め。ケミカル処方にありがちなきしみもありません。
肌に優しいだけでなく、アンチポリューション、紫外線による肌荒れ防止、保湿の各成分も配合され、しっかり肌を守ってくれます。
さらに、微小な繊細パールが配合されているため肌をトーンアップし、透明感のあるキメの整った美肌を演出してくれます。
カラーは、「色白〜普通肌」の方向けのスタンダードと、「普通肌〜健康肌」の方向けのナチュラルベージュの2種類。
SPF値/PA表示 | SPA50、PA++++ |
洗い流し | よく泡立てたせっけんなどの洗浄料 |
価格 | 1,980円(30g、税込み) |
@コスメでの評価 | ★ 4.5 |
ビオレUV アクアリッチ ウォーターエッセンス
ウォーターベースタイプなので、軽いつけ心地でべたつきません。のびがよく、肌によく馴染んで透明感のある仕上がりが特徴です。
ウォーターカプセルが配合されたミクロディフェンス処方により、紫外線から肌を守りながら乾燥も防いでくれます。保湿には、ヒアルロン酸・ローヤルゼリーエキス・BGが配合。
スーパーウォータープルーフタイプでありながら、いつも使用しているせっけんで簡単に落ちる手軽さ。
コストパフォーマンスも文句なし、ですね。
SPF値/PA表示 | SPA50+、PA++++ |
洗い流し | せっけん |
価格 | 877円(50g、税込み) |
@コスメでの評価 | ★ 5.1 |
日焼け止めを選ぶときの注意点
ご自分で日焼け止めを選びたいという方もいらっしゃると思いますので、選ぶときのポイントをご紹介します。
SPF値は生活シーンに応じて?
UV化粧品は生活シーンに合ったSPF値/PA表示ものを選びましょう、と言った話をよく見聞きます。もちろん、そのとおりなのですが、大きめの値のものをさまざまな生活シーンで使い回すことでも問題ないのです。
よく引き合いに出される上のグラフは、生活シーンごとに紫外線を防止するのに最低限必要なSPF値/PA表示を表したものです。
晴れた日にスキー場でスノーボードを楽しむのに、SPF10程度のUV化粧品では紫外線による影響は防ぎきれませんよ、ということです。
日常生活ではSPF50+/PA++++のUV化粧品を使ってはいけない、というわけではありません。
SPF値/PA表示が大きくなるほど肌への負担も大きくなる、つまり肌に優しくないと思われている方もいらっしゃいますが、これは過去のこと。いまは肌への負担が少なくて大きな紫外線防止効果のある成分が使用されているUV化粧品が多くなってきているんです。
肌に負担をかける成分が使用されていないかのチェックは必要ですが、日常生活においても、大きなSPF値/PA表示のUV化粧品を選んでもまったく問題はありません。
乾燥しやすい冬は保湿効果を重視
肌が乾燥するとバリア機能が低下し、紫外線のダメージを受けやすくなります。湿度が低下し肌がいっそう乾燥しやすくなる冬は、保湿が最重課題となります。
日焼け止めを選ぶときは、紫外線防止効果とともに保湿効果の有無や大きさも必ずチェックするようにしてください。
日焼け止めを使用すると肌が乾燥するという人は意外に多く、敏感肌の人はとくに苦労されているようです。
「敏感肌のスキンケア研究所」の行った敏感肌の人へのアンケートによれば、日焼け止めを使う上での悩みとして、100人中41人の方が「肌の乾燥」をあげています。このアンケートは季節を限ったものではないので、冬に限ればもっと多くの方が乾燥に悩んでいることが分かるでしょう。
冬は空気の乾燥がさらに拍車をかけるので、効果の大きい保湿成分が含まれている日焼け止めを選んでください。
日焼け止めのメーカーのホームページを見てもよく分からないという方は、@コスメなどの口コミサイトでの評判を参考にすると良いでしょう。
すばやく簡単に落とせる
すばやく簡単に落とせるということは、洗い流すときの肌への負担が少ないということ。つまり肌に優しいということです。
以前は、大きな紫外線防止効果をもつ日焼け止めは、専用のクレンジング剤が必要だったり、せっけんであっても時間をかけて落とすことが必要だったり、でした。
しかし、今はふだん使用しているせっけんで簡単に落とせるものが増えてきました。すばやく落とせるということは時短にもつながります。
あなたが日焼け止めを選ぶ際には、ぜひ「すばやく簡単に落とせる」ということを意識してみてください。
冬でも日焼け止めを毎日使った方がよい
以前は、紫外線が強くなる「春〜夏」にUVケアを行うのは当然だとしても、冬にUVケア行う人は少数派でした。しかし、現在はUVケアは1年を通して行うもの、と考え方が変わってきています。
日焼け止めを毎日行う理由
上の図は1年の紫外線量を月別にグラフにしたものです。ご覧になって分かるように冬(12月〜2月)でも、夏の1/5〜1/2程度の紫外線があります。
量は少ないけれど、冬でも私たちは紫外線を毎日浴びており、紫外線対策を行わなければ肌のダメージは確実に蓄積していきます。ちりも積もれば… というやつですね。
冬の太陽は低いため、太陽光(そして紫外線も!)は室内の奥深くまで差し込みます。自宅やオフィス、あるいは街のカフェにいても、室内で紫外線を浴びる機会は夏よりも多いという事実は意外に知られていません。
とくに、真皮にダメージを与えるUV-Aは窓ガラスを通り抜ける特性があるため、冬のあいだに蓄積されるダメージによって、気が付いたらシワやたるみが増えていた、なんてことも。
長い目で見ると、冬の紫外線対策をしているのと、していないのとでは、大きな差が出ます。あとで公開しないために、冬でも毎日UVケアしましょう。
冬もお肌を紫外線から守りましょう
本記事では、
- 冬に使うおすすめの日焼け止め
- 日焼け止めを選ぶときの注意点
- 冬に毎日UVケアをする理由
について紹介しました。
冬の紫外線ダメージは、夏とは異なり少しずつ溜まっていきます(スキー場でスキーやスノボを、UVケアなしで楽しんだ場合をのぞく)。そして、いずれ目に見える形でダメージは現れることになります。
まだまだ、浸透していない冬のUVケアですが、これを機会に始めてみませんか?